メッセージ1
ピンクシャツデー。この言葉を初めて聞いたときは、何かの悪のりイベントにしか思えなかった。十勝の数少ない知人たちが関わっているので、尋ねてみたら、いじめに対するアンチテーゼだと分かった。知ってしまえば、協力はやぶさかではない。
ということで、ピンクシャツデーのイベントに講演という形で参加させて頂いた、僕もピンクのシャツで。
いじめに関することは深刻だから、どうしても暗い話になりがちだ。そうすると、自分や周囲に実際におきていないと、他人事になりやすい。重たいから、関わりを避けたくなる心理が働く。
しかし、ピンクシャツデーには、明るさと軽さがある。いじめを他人事にしないためにも、このような取り組みが必要だと思う。
追手門学院小学校講師 著書「学校と一緒に安心して子どもを育てる本: 小学生保護者の心得」(小学館)「大学では教えてくれない 信頼される保護者対応」(明治図書)「きれいごと抜きのインクルーシブ教育」(黎明書房)「問い続ける教師ー教育の哲学×教師の哲学」(学事出版)他多数
2017年7月15日 ピンクシャツデー講演会にて
メッセージ2
大野 睦仁(おおの むつひと)
大切な友人たちが関わっていた「ピンクシャツデー」。その活動にある歴史や思いを知って、いつか直接かかわりたいなと思っていた。
今回、その願いが実現し、精いっぱい話をさせてもらった。
「誰か」とつながっていたいがために、自分(たち)と違うところがある「誰か」を排除してしまう子どもたち。「誰か」と違うことを恐れ、「誰か」と無理やり合わせようとする子どもたち。こういう危うさは、「つながる」ことではなく、「結びつく」ことで、乗り越えていけるのでは?と思っている。
ボクも、多賀先生に続いて、ピンクのシャツを着て参加した。「ピンクのシャツ」というポップな感覚は、きっといろんな人たちに響きやすいはずだ。「いじめ」に対する熱い思いとともに、ポップに広がっていってほしいと思う。そして、これからも、この「ピンクシャツデー」にかかわっていきたいと、心から思う。
札幌市公立小学校教諭 2006年、札幌市教育実践功績者表彰受賞。2007年、文部科学大臣優秀教員表彰受賞。著書「『結びつき」の強いクラスをつくる50のアイデア」(ナツメ社)編著書「小学校高学年学級経営すきまスキル70」(明治図書)他多数
2017年10月27日 ピンクシャツデー トーク&ライブにて